【同性婚訴訟】東大生が分かりやすく説明してみた(同性婚を法律上認めないのは違憲なの??)

同性婚訴訟はじまる

先日(2月14日)、

同性婚を法律で認めていないことは、憲法違反

だとする同性婚訴訟が提訴されました。

 

僕自身、同性愛者という当事者の立場にあるので、

この訴訟がどう動くのか、ものすごく関心を抱いております。

 

思えば、アジアでは、唯一、台湾だけ

「同性婚を法律で保障するべき」だとする司法院大法官(日本の最高裁判所に類似)による判断が下されています。(2017年)

 

さて、日本ではどうなるでしょうか??

 

法律がよく分からないという人へ

ただ、なかには、

「関心はあるんだけど、法律のことよく分からないです、、汗」

「憲法違反というけど、具体的に、どこが違反なの??」

「どういう主張なのか、わかりやすく教えてほしい

という方がいらっしゃると思います。

 

そこで、司法試験に合格した現役東大生の僕が、

同性婚訴訟について、問題となる争点を、できる限り、分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

なお、この記事では、同性婚を認めるか否かについての政治的意見や、特定の政治思想を語るものではありません。あくまで、法律学的観点からの検討を紹介するための記事になります。また、僕は、同性婚訴訟に関わっておりませんので、今後の訴訟や、弁護団の主張と、一部異なる内容もあるかもしれません。ご了承ください。)

 

主張と争点

今回の訴訟における主張と争点は、簡単に、大きく分けて3つになります。

 

① 婚姻の自由

1点目は、

そもそも同性愛者に、結婚する自由が認められているの?という点になります。

 

憲法24条1項によれば、「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し」となっています。

ラクちゃん
え?じゃあ、男と女ってこと?
たつや
そう、そこが問題点の1つ!

文言を形式的に捉えれば、男女間のみとなっているように読めるため、

そもそも、同性婚を憲法が禁止しているのではないかという争点があるのです。

 

② 平等原則

2点目は、

同性婚を認めないことは、異性愛者に異性婚が認められていることと比較して、差別・不平等ではないか?という点になります。

 

憲法14条1項によれば、「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」となっています。

ラクちゃん
うーん、でも、差別っていってもいろいろあるよね?
たつや
そう、そこが難しいところ!

文言を形式的に捉えれば、「ダメ。絶対。差別!」となっているように読めますが、

差別といっても、いろいろな段階やレベルのものがあるため、直結的に14条違反とは言えないという課題があります。

 

③ 不作為による損害賠償義務

3点目は、

仮に憲法上、同性婚が保障されている(または憲法上禁止されていない)としても、

同性婚を認める法律を整備していないことが、国家に、法律整備義務違反(つまり、怠惰!)としての損害賠償義務を負わせることになるのか?という点になります。

 

ラクちゃん
法律の整備は、国会がするんだよね?
たつや
そう、いい着眼点!

憲法上権利が保障されていたとしても、権利を認める法律を整備しないことが直ちに、

国会が仕事を怠っているということに、結びつくわけではありません。

なぜなら、国会は、あくまで国民の代表者ですので、国民がどう考えているかという国民意思を尊重しているからです。

 

(もっとも、この争点③は、あくまで憲法訴訟という形式をなすために主張しているのであり、今回は、あまり大きな争点ではありません。)

 

今後の動き

今回の同性婚訴訟は、

全国各地の地方裁判所に提訴されました。

 

地方裁判所は、三審制(3回裁判を起こせる)の1回目になります。

おそらく、提訴した方々は、

いずれ、司法のトップである最高裁判所のご判断を仰ぎたいと考えているのではと思います。

 

地方裁判所→高等裁判所→最高裁判所と、3回裁判をするという、長丁場の訴訟になるかと思います。

 

裁判の結果が、どうなるかに関係なく、

当事者の方々は、心ない誹謗や中傷を浴びせられることもあるかと思いますが、ぜひ、根気強く頑張ってほしいなと思います。

陰ながら応援しています。

 

読者の方へ

先述の争点について、

僕なりに検討をしてみますので、興味ある方はぜひ読んでみてください。(記事下にリンクを貼っています)

 

法律を学んだことない方にも、分かりやすくなるよう、かみくだいた表現を使って説明しておりますので、ぜひどうぞ!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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