既婚ゲイという生き方を想う(後編)

先にこちらを読んでください!

⇒ 『 既婚ゲイという生き方を想う(前編)

前回の記事

前回の記事(既婚ゲイという生き方(前編))では、

(1)ゲイなのに、女性と結婚していること

と、

(2)結婚しているのに、他人(男)と関係を持っていること

を分けて語る必要があると述べました。

 

そこで、(2)は度外視して、(1)について考えていきたいと思います。((2)については、また別の記事で書きたいと思います。)

 

先ほども述べましたが、かつて僕は、既婚ゲイ全員に対し、激しい嫌悪感、憎悪感を抱いていました。

本当にごめんなさい。

 

僕の考えを変えたのは、既婚ゲイの方とお話しする機会が何度かあったからです。

お話を聞くうちに、「既婚ゲイといっても、ひとくくりにはできないな」と思うようになりました。

 

既婚ゲイになる理由

ゲイなのに結婚する理由、それは、主として3つに分けられるのではないかと。

 

① 自身の世間体を守るため。または、子供が欲しいという欲をかなえるため、もしくは孫がほしいという親への孝行のため。

 

② ゲイなのに、その女性だけは好きになったため。または、ゲイというよりは、バイ(両性愛者)であるため。

 

③ ゲイであることを自覚するのが遅かったため。(結婚時は、ノンケ(異性愛者)であったなど)

 

以上の3つに分類できるかと思いました。

 

なるほどと思われた方もいると思います。

そうなんです。

じつは、既婚ゲイを嫌悪している方の多くは、「既婚ゲイ全員 = ①」と考えているからなんです。

 

しかし、既婚ゲイには、②や③のパターンもある。

②や③の場合は、①とは異なり、「女性を利用している」「子供がかわいそう」とは、言い難いです。

なぜなら、その女性を愛したうえで結婚し、子供を授かっているわけですから。。

 

もちろん、②や③には、専ら「男との浮気」という問題がありますが、それは、先ほどの(2)の次元の話になりますので、本記事ではいったんスルーします。

 

風潮の恐ろしさ

じゃあ、①のパターンの人は、断じて許されないのかと言われると、うーん、そうとも言い切れない、、、、

 

なぜか。

純粋に、①だけの目的のために、結婚している人は、そう多くないからです。

 

かつての日本には、「結婚して初めて1人前」のような風潮がありました。

男として生まれたからには、女と出会い恋に落ちる、、、べきだと。

そういう歌も、CMも、映画も、たくさん量産されていました。

 

いや今でも、保守的な地方や離島では、その風潮が残っています。

風潮というのは、本当に恐ろしく、無意識に、人々の生き方や価値観にまで影響を与えるほどの、見えない『洗脳能力』をもっています。

 

そして、ゲイの多くは、葛藤を抱えて生きることになります。。。

自分自身がゲイであることを必死に否定し、女性を愛せるという可能性をできる限り探そうとする。

 

そして、ある日、そのような女性と出会ってしまう、、

「あ、この女性、なんだか好きだと。。」

 

徐々に惹かれあう2人。そこには、確かな愛があります。

 

そして、めでたく結婚。

 

社会を憎んで、ひとを憎まず

めでたく結婚。

ここまで来ると、さっきの3つの理由のうち、②に該当してしまうんですよね。

(結果として、①の目的も果たしています。)

 

つまり、①か②かの区別はそう簡単ではないんです。当事者本人ですら、自覚していないこともあります。

そして、これは、見えない抑圧があった、1970年代までの生まれの方や、保守的な地方で暮らしている方だと、特に顕著です。

 

お話を聞くうちに、そのような方については、

誰も責めることが出来ない。もはや社会を憎むしかない。

と思えてきました。

 

(もちろん、そのような社会、環境の中でも、独身の人生を選んだ方は、個人的に尊敬したいと思います。)

 

おわりに

既婚ゲイに対する僕の印象は、この数年で大きく変わりました。

それは、多くの人の話を通じて、「既婚ゲイ全員=エゴでは、決してない」ということを実感したからです。

 

ただ一方で、奥さんや子供を泣かすようなことを、平気でしているごくごく一部の既婚ゲイの方に、お願いです。

どうか、家庭が第一であることを忘れないでいただきたいと思います。

(といっても、そういう方は、このような記事を最後まで読んでないと思いますが、、、)

 

 

この記事が、少しでも、既婚ゲイとしての人生に悩む方や、既婚ゲイという生き方を理解できない方の参考になれば幸いです。

 

20代の青二才ゲイが、いろいろと偉そうに語ってきました。申し訳ありません。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

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