【後編】デマの恋活サービス・サクラとの出会いを待ちこがれた話

イケメン兄さん

「足跡、ありがとうございます。いま、風邪で寝込んでいたので、ちょっと嬉しかったです。」

 

え、風邪?!風邪なのに、わざわざ連絡をくださったのか!と思い、またまた感激しました。

ラクちゃん
ははは、いいかげん、きづけや
たつや
・・・。

 

「ご連絡をいただけてとてもうれしいです。体調がすぐれないなか、メッセージをくださり、ありがとうございます。お大事になさってください。」

そんなメッセージを送りました。

はぁ。運営者側は、さぞや笑っていたことでしょう。。。

 

すぐに返信が来ました。

「ええ、先週ぐらいからひいているんです。1人暮らしなもんで、看病してくれる人もいなくて」

 

「そうなんですか。さぞ、お辛いかと思います。」

良ければ、僕が看病しに行きましょうか、、、と続けようと思いましたが、さすがに気持ち悪いだろうと思い、書きませんでした。

 

じらされるメッセージ

しばらく体調の具合や、身の上話などが続き、少しばかり喜びをかみしめていました。

 

メッセージには、優しさと謙虚さがあふれていました。

「え、学生さんなんですね。僕みたいなおじさんのこと、相手にしてくれるかな」や、

「僕なんて、しがないサラリーマンですよ。」とか、

「いやいや、僕は全然モテなくて、たつやくんから返信いただけて、とても嬉しかったですよ」とか。

 

僕は、ちょっと会ってみたいなーと思い始めていました。

 

しかし一方で、不安な感情も抱いていました。

僕は、まだリアル(待ち合わせ)なんてしたことないし、写真をアップしていないから相手は僕の顔を知らない。もし、実際に会って嫌われたらどうしよう。

 

だから、僕から「会いましょう」なんて言うことはできずに、できれば、相手の方から言ってほしいなあと思っていました。

しかし、そのようなメッセージを送ってくれる兆しは無く、じれったい思いでいっぱいでした。

 

約束までの遠い道のり

僕は、じれったかったのと、眠くなりはじめたのもあって、「しばらく休まれてくださいね」と送り、メッセージを終えようとしました。

 

そしたら、次の返信が、「風邪が完治したら、ぜひ直接お会いしてみたいです。」でした。

一瞬にして、眠気が吹き飛びました。

 

僕「はい! こちらこそ、お会いしたいです。」

相手「ありがとうございます。嬉しいです」

僕「僕も、うれしいです」

相手「なんか、初恋みたいですね」

僕「そうですね笑」

相手「中学の時とか、初恋されました?」

ラクちゃん
話をそらすなー!!!
たつや
それな!

再び、会うかどうかの話になったときには、ポイントがゼロになっていました。

 

メッセと課金

またも課金をしに、コンビニへ行きました。

 

帰宅すると、最初のお相手の方からもメッセージが届いていました。「さくらですか?」と疑ってきた方です。

僕は、すっかり、その方のことを忘れていたのです。

 

お二人に返信をして、その日は寝ました。

 

 

翌朝、サイトを開くと、なんと他に3名の方から、メッセージが来ていました。

さらに、昨日のおふたりからも、何通ものメッセージが届いていました。

 

すべてのメッセを開き、その瞬間に、多くのポイントがきえていく、、、

 

なぜか、新規に来た3人のうち2人は、昨日の2人と、妙にキャラやセリフ口調が似ており、

もう1人は、いきなりのタメ語というキャラでした。

 

会う約束

僕は、結局、初日の二人とだけ、メッセージを続けることにしました。

これ以上、お金を使いたくなかったし、二日目の3人には何か違和感を感じたからです。

たつや
僕のセンサーが作動したのだよ(ドヤッ)
ラクちゃん
作動すんの、おそすぎ!! 

 

初日のお二人とは、連絡メールのやり取りをつづけて、やっとのことで、それぞれ会う約束をすることができました。

 

しかし、お二方とも、約束した日に会うことはできませんでした。

最初の人は、「まだ、あなたが、やっぱりサクラかどうか心配で」と言い出して、しばらくメッセージを続けたいとのこと。

イケメンのお兄さんは、「風邪がぶりかえしました」と、約束日の朝、連絡が入りました。

 

僕は、この二人にも違和感を抱き始めましたが、いまだ半信半疑(実際は、七信三疑ぐらい)で、

「分かりました、メッセージを続けましょう」と「お大事になさってください」をそれぞれ送りました。

 

実際に会うことに

その後、イケメン兄さんとは、実際に会うことになりました。

 

当日——-

おそらく生涯、忘れないでしょう。

 

午前中、あらかじめ予約していた美容院に髪を切りにいきました。

初めてのリアル(出会い)でしたから、本当に張り切っていました。

 

いったん帰宅して、オシャレな服に着替えました。

その服は、あらかじめ、大学の女友達に選んでもらいました。

 

待ち合わせ場所の新宿へ向かいます。

緊張のあまり、手から汗が出て、つり革がぬるぬるしていました。

 

本当に緊張、緊張、緊張。

 

正直、東大入試よりも緊張していました。

何度もトイレの鏡で、髪形や服装をチェックしました。

 

待ち合わせ場所

集合は、新宿駅の地上出口に19時でした。

僕が着いたのは、15時でしたので、19時までの間、カフェで時間をつぶしていました。

 

その4時間のあいだも、しきりにイケメン兄さんから、メッセージが届いていました。

何度も開いては、返信する、その繰り返し。

 

18時半ごろ、再びポイントがゼロになりました。

でも、僕は、約束の場所にいれば会えるだろうと思い、課金はしませんでした。

 

ところが、集合10分前になって、メッセージが何通も来はじめました。

もしかしたら、「遅れる」とか「もう着いてるよ」という連絡かと思い、慌ててコンビニへ走りました。

 

サイトを見ると、お兄さんではなく、最初の人からのメッセージでした。

そのメッセの返信をしつつ、再びお兄さんを待ちます。

 

19時から5分経過

 

10分経過

 

15分経過

 

僕は、「どちらにいますか。大丈夫ですか」と送りました。

しばらくして、「ごめんなさい、今日はやっぱりなしでお願いします」と来ました。

 

え、ドタキャンですか。。

まじかよー

と思っとき、ふと、送り主がちがうことに気づきました。

 

送り主は、お兄さんではなく、最初の人。

一瞬、新宿の喧騒が静寂に変わりました。なにも聞こえない。バイクの暴走音も、行きかう人たちの話声も、横断歩道の音声も、なにもかも。

 

すべてを理解しました。同じ人がやりとりをしているのだと。

おそらく、業者さんは、最初の人と、イケメン兄さんとのセッション切り替えを間違ったのだろうと。

 

涙の帰宅

その後、家までどう帰ったのか、覚えていません。

ふつうに、列車で帰ったのだと思いますが、まったく記憶がありません。

 

帰った後、さらにメッセージが来ていることは知っていましたが、内容を確認しませんでした。

メッセージを見る気分ではなく、自分はいったい何をやってたんだろう、髪まで整えてこんな服着て、なにしてるんだろうと。

 

その晩は、泣きながら寝ました。

 

翌朝、最後にしようと思い、メールボックスを開くと、

なぜか、昨日の「ごめんなさい、今日はやっぱりなしでお願いします」は消えていて、

「昨晩はごめんなさい。仕事が伸びてしまって」と兄さんから来ていました。

一方、最初の人からは、無関係な内容のメッセージが来ていました。

 

その後、僕は、二度とそのサイトは開きませんでした。

 

おわりに

以上が、僕の恋活サイト体験記でした。最終的に、トータル5万円程度を消費してしまったと思います。

思い返して、本当に恥ずかしく情けないですが、むしろ、「いい経験をさせてもらったのかな」と思うようにしています。(なんとか前向きに)

 

当時の僕は、出会いの方法として、ゲイサークルや、同性愛者のための恋活サービス・アプリなどがあるということを、全く知りませんでした。

さらに、寂しさや孤独感を抱えていました。

 

無知かつ精神不安定、孤独は、もっともカモにしやすい状態なんだと思います。

 

この記事を読まれているあなたも、恋愛のみならず、商売や取引などで、詐欺にあわないように気をつけてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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